活動報告

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朝食勉強会


ウォールト・ディズニー社はミッキーマウス等の様々なキャラクターやディズニーランドを展開している企業として有名ですが、大きくは下記の5つの事業から成り立っています。
1つ目は、映画をつくるスタジオエンターテイメント事業です。1923年に兄弟であるロイとウォルトの2人がザ・ディズニーブラザーズスタジオを設立したのが始まりで、最近では2006年にPixar社、さらにMarvel社も買収しました。2つ目は、メディア・ネットワーク事業で、1983年にCATVのディズニーチャンネルを開局したのを皮切りに、ABCテレビ、ESPNの買収などを通じて、地上波テレビ、CATVなど大手テレビ局を持つに至っています。また、CATV事業はディズニー社の収益の過半を生み出す金の卵となっています。3つ目は、ライセンス提供やキャラクターグッズを販売する、コンシューマー・プロダクツ事業です。4つ目は、インタラクティブ・メディア事業で、家庭用ゲーム機、ソーシャルメディア等を通じ自社の保有するコンテンツをゲーム化して提供しています。5つ目が、世界中でディズニーランドを運営しているパーク・リゾート事業です。
このようにディズニー社は、様々なメディアでビジネスを展開していますが、1つのIP(知的財産)を様々なメディアで展開をするというところに本当の強さがあるのです。それをどのように展開しているのかが、通称「ディズニー・エコ・システム」といいます。オリジナルのキャラクター映画(知的財産)から始まり、テレビ→DVD→出版→ゲーム→グッズ→パーク事業と、彼らの持つ全ての事業で同一のIPが使われることにより、知名度と収益性を同時に高めることにつなげています。近年では企業買収にもアグレッシブに展開し、Pixarスタジオ(トイストーリー、カーズ等を保有)、Marvel(スパイダーマン、アイアンマン等を保有)を傘下に収めました。これらの企業が持つIPについてもエコ・システムに取り込まれていくものと予想しています。
私たちフィールズも独自のヒーローやキャラクターを育てる仕組みを構築中であり、ディズニーとは異なるアプローチでエコ・システムを作り上げようとしています。ちなみにフィールズは今年で創業24年、年商は1000億円前後で、社員数約1,300名、グループ企業数が23社の中堅企業です。ご存知のようにコンテンツビジネスはディズニーに代表されるように、米国が強みを持っていますが、我々は日の丸を背負って、キャラクター・コンテンツビジネスを世界に向けて発信したいと考えております。是非、立教経済人クラブの皆様には暖かい目で見守っていただければ幸いです。